ラ・ラ・ランドの終わり方と終止形の話
先日、友人と話していて、ラ・ラ・ランドの話題になりました🎬
特にラストシーンについて、なんでミアはあそこであいつを選んだんだとか、まあ人生ってそんなものなのか、とか、あーだこーだと議論していたのですが、またみたいと、思い観ることにしました😌
そして、ラストシーンをみていて、ジ・エンドの前の音楽にとても感動してしまったので、そこについて軽くお話します😢💕
ほとんどネタバレというか、見たことある方限定になるかもしれませんが、お付き合い頂けたら、幸いです😌
最後の、ミアの回想シーンでの音楽、あのピアノのテーマが壮大に展開したあと、
いろいろ盛り上がったあと、現実に戻るあの一瞬、あのセブのピアノの悲しげな単旋律をピックアップしたいと思います
あの旋律、調性は、イ短調です
悲しい響きです😢😢
そのままイ短調のまま終わりを迎えます
音楽の中には終止形というものが存在し、
🌻全終止
🌻半終止
🌻変終止
🌻偽終止
という4つを覚えろーと世間では言うのですが、(これらを説明すると授業になってしまうのでしませんが…)これ以外にも短調限定で、ピカルディー終止というものがあります
これは、最後の最後に短調から長調に!今まで暗かったけれど、最後は明るく終わろう!という、なんともポジティブな終止形なのですが…
そう、イ短調のまま終わったラストシーンは、このピカルディー終止をさせない、という音楽効果がみられるのです✨
最後、最後の音が、ドのシャープになれば!そうすれば!イ長調へのピカルディー終止になれる!このまま、明るい想像どおりの未来のままでいられる!なれ!なれーー!!!
と思っている瞬間に
あーーーならなかった…
ばしっと!現実に戻る訳です…😢
なんと悲しいのでしょうか…😢
まさにセブとミアの恋愛のような…終われるけれども、悲しい雰囲気を残したまま…いろいろなドラマがあったけど、これば現実…
夢、家族、名誉、人生において、何が大事なのか…
夢を大事にした上で、ふたりがわかり合える道はなかったのか…
そんな混沌とした思いの中、最後の二人で笑顔を交わすシーンが続きます…
しかし、ここでもうひとひねり!最後の最後に、違う方法を使って、長調に繋げているのです…文章であえて書くと…
ほんとの最後の音楽から音が増やしレドシラシレの下のソを利用して半音階的転調でラ♭からの長七和音にいって変ホ長調の4度ととってアーメン終止かと思いきやそのまままた半音階を使ってアーメン終止ちっくにハ長調で結果もとのイ短調の平行調いく
って感じなので、クラシックの曲の中でこういう終止…ショパンならありそうだけど…また詳しくここに追記していきたいとと思います!(来年からのエクリチュールが楽しみになってきました…)
そして、フレーズも上行していくことからとポジティブに向かっていく感じがでています
ということで、まるで、違う生き方でも、明るいフィナーレにすることだってできると言われているような、彼らの頭の中のイメージのような、この笑顔の頷きのおかげで、また新しく、明るく生きていけるというような…
とにかくこの和音のおかげで、明るい気持ちで映画を見終えることができるのです…不思議です✨✨
よかったら、このラストシーン、こんな視点をもって、ぜひ見直してみてください!!
それではまた次回!!!
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