ドビュッシーの墓の概要 -牧神の午後への変奏曲を添えて-
私の今もっている曲の中に、このドビュッシーの牧神の午後への前奏曲をモチーフにした曲があります。
それは、ドビュッシーの墓という曲集の中の1曲で、牧神の遠くからの嘆きという、ポール・ドュカによって作曲された曲です。牧神の午後への前奏曲の冒頭のモチーフを引用しています。
この、ドビュッシーの墓という曲集は、1920年に始まったプロジェクトで(ドビュッシーは、1918年に亡くなった)、Paul Dukas, Albert Roussel, Gian Francesco Malipiero, Eugène Goossens, Béla Bartók, Florent Schmittによる6つのピアノソロ曲、Manuel de Fallaによるギターの曲、Maurice Ravelによるヴァイオリンとチェロの曲、Erik Satieによる歌曲そして、Igor Stravinskyによる木管楽器のための交響曲のコラール部分のピアノの編曲版の10曲から成る曲集です。
順番はこんな感じです。コピペです。スミマセン。
1. La plainte, au loin, du faune… de Paul Dukas, pour piano
2. L'Accueil des muses d'Albert Roussel, pour piano
3. À Claude Debussy de Gian Francesco Malipiero, pour piano
4. Hommage à Debussy (op. 28) d'Eugène Goossens, pour piano
5. 7e des Huit improvisations sur des chansons paysannes hongroises de Béla Bartók, pour piano
6. Et Pan, au fond des blés lunaires, s'accouda de Florent Schmitt, pour piano
7. Choral final des Symphonies d'instruments à vent d'Igor Stravinsky, réduction pour piano
8. Duo de Maurice Ravel pour violon et violoncelle
9. Homenaje de Manuel de Falla, pour guitare
10. Élégie d'Erik Satie, sur un poème de Lamartine, pour chant et piano.
ドビュッシーがいかに偉大な作曲家であったかが、伺えます。8曲目のラヴェルの作品は割と演奏頻度が高いので、聞いたことある方もいるかと思います。
ラヴェルの作品に、クープランの墓というピアノ曲がありますが、1914-1917年に書かれていて、第一次世界大戦とつながりが深い作品なので、これと直接的な関係はないと考えられます。
ちなみに、ジョナサン・ハーヴェイによるメシアンの墓というピアノ曲もあります。とある12倍音列による特別な調律を必要とする作品です。
ほかにも墓シリーズがあったら、ここに足して行きたいと思います!
またまたちなみに、牧神の午後のへ前奏曲は、マラルメの牧神の午後からインスピレーションを受けた曲で、夏の昼下がり、好色な牧神が昼寝のまどろみの中で官能的な夢想に耽る様子が美しく表現されている、音楽史においても非常に重要な作品のひとつです。
フランス国立管弦楽団の演奏。
こちらの楽団の演奏も緊張感があって、とても好きです。
最後に、今回のトピックとは関係ありませんが、知り合いが送ってくれたティエリー・エスケッシュの最新オペラの切り抜きに、ペトリシア・プティボンの名前があり、
わーー!前いっぱい聴いてたー!なんて懐かしみながら、YouTubeで検索したら、むちゃくちゃおもしろいコンサート映像があったので、ぜひ聞いてみてください笑
少々長くなってしまったので、今日はここまでで終わります!
また次回!!
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